Sakutioは安全?画像・音声ファイルをサーバーに送らず処理する仕組みを解説
「無料の画像加工サイトに、自分の写真を読み込ませても大丈夫?」「選んだ画像や音声が、運営者のサーバーに送られることはない?」
初めて使うWebツールでは、このように安全性が気になることがあります。特に写真やスクリーンショット、音声、動画には、個人情報や人に見られたくない内容が含まれていることもあります。
Sakutioの対応ツールでは、ユーザーが選択した画像・音声・動画ファイルを、加工・変換のためにSakutioのサーバーへアップロードしません。
画像加工や画像変換、音声の切り出しなどは、基本的にお使いのブラウザ内で処理する仕組みです。
この記事では、「ブラウザ内で処理する」とはどういうことなのか、Sakutioでは実際にどのようにファイルを扱っているのか、実際の通信を確認した結果も含めて解説します。
この記事でわかること
- Sakutioで選んだ画像・音声・動画がサーバーへ送信されるのか
- Sakutioが採用している「ブラウザ内処理」の仕組み
- 実際のコードとブラウザ通信を確認した結果
- ブラウザ内処理でも知っておきたい注意点
目次
Sakutioでは選択したファイルをサーバーへ送信しません
先に結論から説明します。
Sakutioの画像加工・画像変換・音声編集ツールでは、ユーザーが選択したファイルそのものを、加工や変換のためにSakutioのサーバーへ送る仕組みを採用していません。
端末 → サーバーへアップロード → サーバーで処理 → 処理後のファイルを端末へ戻す
端末 → ブラウザで読み込み → ブラウザ内で処理 → 端末へ保存
そのため、加工するために選んだ写真やスクリーンショット、MP3、MP4などをSakutio側で受け取り、サーバーへ保存してから処理する方式ではありません。
画像加工サイト・画像変換サイトを選ぶときにも確認したいポイント
オンラインの画像加工サイトや画像変換サイトだから危険、逆にブラウザで動くから必ず安全、と単純に判断することはできません。
その中でも確認したいポイントの一つが、「選択したファイルがどこで処理されるのか」です。
サービスによってはファイルをサーバーへアップロードして処理します。一方、現在のブラウザには画像や音声を扱うさまざまな機能があり、処理内容によってはファイルを外部サーバーへ送らず、利用者の端末側で処理することもできます。
Sakutioでは、対応できる処理についてこのブラウザ内処理を利用しています。
ブラウザ内処理だから「絶対に安全」という意味ではありませんが、加工するファイルそのものを外部サーバーへ送らないことは、画像加工サイトや画像変換サイトを選ぶ際の判断材料の一つになると考えています。
Sakutioの「ブラウザ内処理」とは?
ブラウザ内処理とは、簡単にいえば、Webページを表示しているブラウザ自身に、画像や音声の処理をしてもらう方法です。
現在のWebブラウザでは、Webページを表示するだけでなく、ローカルファイルの読み込み、画像の描画や変換、重い処理を別の処理領域で実行するといったこともできます。
専門用語では「Canvas」「Web Worker」「WebAssembly」などが登場しますが、利用するために仕組みを覚える必要はありません。
ファイルをSakutioのサーバーへ送って処理するのではなく、利用しているブラウザ側で処理しているという点が大切です。
Sakutio Image Decorator
Sakutio Image Decoratorは、写真やスクリーンショットに文字・スタンプ・モザイク・図形などを追加できる画像加工ツールです。
選択した画像はブラウザ内で読み込まれ、Canvasと呼ばれるブラウザの描画機能などを使って加工します。
完成した画像もブラウザ側で生成し、保存操作によって利用者の端末へダウンロードします。現在の実装では、自分で追加するスタンプやフォントについてもブラウザ内で読み込んで使用します。
Image Convert Lite
Image Convert Liteは、JPG・PNG・WebP・AVIFなどの画像形式を変換するツールです。
選択した画像をブラウザで読み込み、画像のデコードや形式変換などをブラウザ内で行います。複数画像の処理では「Web Worker」という仕組みも使っています。
「Worker」と聞くと別のサーバーへ処理を依頼しているように感じるかもしれませんが、ここで使っているWeb Workerは同じブラウザ内に用意される別の処理領域です。変換後の画像やZIPファイルについてもブラウザ側で生成します。
Sakutio Audio Cutter
Sakutio Audio Cutterでは、MP3の分割やMP4から音声を切り出す処理を行います。
画像処理より複雑なため、ブラウザ上で動作するFFmpeg.wasmを利用しています。
選択したMP3・MP4はブラウザ内の仮想的なファイル領域へ読み込まれ、そこで処理されます。処理後のMP3やZIPについてもブラウザ側で生成し、利用者の端末へ保存します。
コードと実際の通信を確認しました
実際に本記事を作成する前に、現在公開しているSakutio Image Decorator、Image Convert Lite、Sakutio Audio Cutterの3ツールについて、実装コードを改めて確認しました。
ファイルを選択してから加工・変換し、完成したファイルを保存するまでの処理経路を確認し、ユーザーが選択したファイルを加工のためSakutioのサーバーへ送信する処理がないことを確認しています。
Audio Cutterでは内部で fetchFile という名前の処理も使われています。名前だけを見るとインターネット上のファイルを取得しているようにも見えますが、現在利用している処理では、ブラウザから渡されたFileやBlobについては端末側のファイルデータを読み込む仕組みになっています。
実際のブラウザ通信も確認
コードだけでなく、実際に公開している3つのツールをブラウザで操作し、開発者ツールの「Network」でも通信を確認しました。
それぞれ実際にファイルを読み込んで処理を行い、POST・PUT・PATCHによる通信を確認しました。
- Sakutio Image Decorator:POST・PUT・PATCH 0件
- Image Convert Lite:POST・PUT・PATCH 0件
- Sakutio Audio Cutter:POST・PUT・PATCH 0件
ただし、この結果だけを根拠に「送信されていない」と判断しているわけではありません。
コード上のファイル処理経路と、実際のブラウザ動作の両方を確認したうえで、本記事を作成しています。
「サーバーへ送信しない」でも通信がゼロという意味ではありません
ここは誤解されやすいため、はっきり分けて説明します。
Sakutioが「選択した画像や音声を、加工のためSakutioのサーバーへアップロードしない」ことと、「インターネット通信を一切しない」ことは別です。
SakutioをWebブラウザで開くためには、HTML・CSS・JavaScript・画像やアイコン・フォントなど、Webサイトを表示するために必要なデータをサーバーから取得します。
Audio Cutterでは、音声・動画を処理するために必要なFFmpeg関連のプログラムもブラウザへ読み込みます。また、広告やアクセス解析などを利用する場合には、それらに必要な通信が発生することもあります。
したがって、「Sakutioはサーバーと一切通信しません」という説明は正しくありません。
本記事で説明しているのは、ユーザーが選択した画像・音声・動画ファイルそのものを、加工・変換のためSakutioのサーバーへアップロードしないという点です。
ブラウザ内処理でも「絶対安全」とは限りません
ブラウザ内でファイルを処理する仕組みだからといって、「何を読み込んでも絶対に安全」という意味ではありません。
利用しているパソコンやOS、ブラウザ、インストールしている拡張機能などに問題があれば、それはSakutioのファイル処理方式とは別のリスクになります。
また、会社や学校などでは、外部Webサービスへのファイル読み込み自体が禁止されている場合もあります。
特に機密資料や重要な個人情報を含むデータについては、Sakutioに限らず、所属する組織の情報管理ルールを確認したうえで利用してください。
ブラウザ内処理は安全性を考えるうえで重要な要素の一つですが、それだけですべてのリスクがなくなるわけではありません。
Sakutioでは「絶対安全」と強く断言するのではなく、実際にどのような仕組みでファイルを扱っているのかを、できるだけ正確に説明することを大切にしています。
よくある質問
Sakutioの運営者に、読み込んだ画像や音声は見えますか?
現在のSakutioの加工・変換処理では、選択した画像・音声・動画ファイルをSakutioのサーバーへアップロードする仕組みを使用していません。
そのため、運営者には選択した画像・音声・動画ファイルや、加工・変換処理したファイルは見えません。
選択した画像や音声はSakutioのサーバーに保存されますか?
利用者側のブラウザで処理するため、サーバーには保存されません。
ブラウザ内処理なら絶対に安全ですか?
いいえ。
ファイルを加工のため外部サーバーへ送らないことは一つの特徴ですが、端末・OS・ブラウザ・拡張機能など、ほかの要因まで安全性を保証するものではありません。
会社の機密画像や重要な書類にも使えますか?
会社・学校・組織によっては、外部Webサービスの利用自体に制限が設けられている場合があります。
ブラウザ内処理であることだけで判断せず、重要な情報を扱う場合は所属する組織のルールに従ってください。
まとめ
Sakutioでは、画像加工・画像変換・音声編集などの対応ツールについて、ユーザーが選択したファイルを加工・変換のためSakutioのサーバーへアップロードせず、ブラウザ内で処理する設計を採用しています。
本記事を作成するにあたり、実際のコードを改めて確認し、さらに公開ツールをブラウザで操作して通信状態についても確認しました。
ただし、「ファイルをサーバーへ送信しない」ことと、「Webサイトとして一切通信しない」ことは別です。
ファイルを外部サーバーへ送信せずに処理することで、サーバーへの送信や保存に伴うリスクを減らすことができます。ただし、それだけで絶対に安全になるわけではありません。
画像加工サイトや画像変換サイトを利用するときに、「自分のファイルがどこで処理されるのか」が気になった場合は、本記事の内容も一つの判断材料としていただければと思います。
Sakutioの対応ツール
- Sakutio Image Decorator — 写真やスクリーンショットに文字・スタンプ・モザイクなどを追加できる画像加工ツール
- Image Convert Lite — JPG・PNG・WebP・AVIFなどの画像形式をブラウザ上で変換できるツール
- Sakutio Audio Cutter — MP3の分割や、MP4から必要な音声を切り出せるツール